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大手から革新が生まれない 小さい組織の新しい発想を 大切にしていきたい 2015.06.01





大手から革新が生まれない
小さい組織の新しい発想を
大切にしていきたい


木村 眞琴(きむら・まこと)氏
[ニコン代表取締役会長]





今週の言葉


 大手企業からなかなかイノベーションが生まれてきません。

 革新的だった企業も大きくなると、過去の延長線上で物事

 を考えるようになり、社員は効率のいい歯車になる。

 まったく新しい製品やビジネスは既存の顧客との関係を

 壊しかねないから、あえてイノベーションが起きないように

 していると言ってもいい。

 こうしたしがらみと無縁の小さな組織の発想を、大手に

 なっても生かし続けられるかが、企業発展のカギだと思うの

 です。


 それを痛感したのが1990年代前半、米ベンチャー企業から

 の技術導入にこぎつけた経験です。


 この米企業が開発したのが、パソコン本体に差し込んで

 持ち運びできる、超小型のフィルムスキャナーです。

 
 この米社製品は、ランプではなくLEDを採用するアイデア

 で冷却装置を不要にし、一気に大幅な小型化に成功。

 画質は大型より悪いですが、業者にいちいちお願いしな

 ければならなかったスキャンがどこでも可能になります。


 社内でその技術導入を提案したら、開発チームから

 「画質に問題がある」と反発を受けました。これまでカメラ

 やスキャナーは、画像がいいほど売れるはずと信じて

 やってきたのですから、当然でしょう。

 私は「自分たちの価値観で判断するな」と強く主張。

 結局、社内で技術導入を認めさせたんです。

 そして、ニコンの生産技術を組み合わせて商品化し、

 持ち運べるスキャナーという、新たな収益源となる市場を

 生み出しました。

 もちろん当時、ニコンは既にカメラ大手でしたが、

 小さい組織や個人の言うことに耳を傾ける大切さを、

 よく分かっていたのだと思います。


 90年代終わりの、フィルムからデジタルカメラへの移行の

 際も猛烈な議論になりました。

 やはり、問題になったのはデジカメの画質の悪さ。


 デジカメの画質は飛躍的に改善していったのですが、

 当時、あくまでフィルムにこだわっていたら、今頃どうなって

 いたでしょうか。


 そのデジカメも今、カメラ付きスマートフォンに市場を侵食

 され、苦戦しています。ネットワーク社会になる中で、

 カメラはどうあるべきか、まったく違った発想が求められて

 います。

 小さい組織や個人から生まれる革新的で破壊的なアイデア

 を大切にし続けられているかどうか。

 今一度、見直すべき時期が来ているのかもしれません。

 




ニコン代表取締役会長 木村 眞琴 氏

ニコン代表取締役会長 木村 眞琴 氏

「日経ビジネス」 2015.06.01 号 P.001
「日経ビジネスDigital」 2015.06.01





キーワード

キーワードは、 イノベーション です。



シュンペーターが生み出したイノベーションという言葉と概念
は使い古された感がありますが、どうしてどうして、現在でも
極めて重要な考え方であり続けています。


なぜなら、組織が大きくなると、変化を嫌い、変化しづらくなり、
マンネリ化してくるからです。そこからは新しい発想は出て
きません。物事を延長線上で考えるようになり、それが当然
と捉える空気が支配するようになります。


創造的破壊という言葉が示すように、既存の考え方を破壊
しなければなりません。これが心理的な壁を作り出します。
「今までうまく行っているからこのままでいいじゃないか」
という考え方が支配的になってくると、危険な徴候です。


その点、小さな組織は機動性に富み、実験を繰り返し行なう
ことが可能になります。仮説と検証を何度でも繰り返すことが
できるのです。そうした繰り返しの中から、今まで世の中に存在
しなかった画期的な製品が生み出されることがあります。




ポイント

ポイントは、
 小さい組織や個人の言うことに耳を傾ける大切さ 
です。


「小さなアイデアでも潰さないこと」です。
いくつかの小さなアイデアを組み合わせることによって、
革新的製品が生まれることがあります。


よく例に挙げられるは、3M(スリーエム)の「ポストイット」
誕生のエピソードです。


研究者のアート・フライは、コーラスのメンバーで賛美歌
を歌っていました。楽譜をめくる時、栞[しおり]が落ちて
しまうことにいつも不満を持っていました。


「何とかならないものか」と社内の至る所に声をかけて
いました。


もう一人の研究者、スペンサー・シルバーは、
世界一強力な接着剤を開発する研究を続けていました。
ところが、どういうわけか、付けても剥がれてしまう接着剤
ができてしまいます。つまり、失敗作だったのです。


シルバーも、フライ同様に社内に「こういう製品ができたん
だが、何か使い道はないか?」と尋ね回ったのです。


そんな二人が出会ってできたのが、「ポストイット」だった
のです。ちなみに改良を重ね、製品化するのに5年の歳月
が必要だったそうです。


現在の言葉で言えば、「共創」が当てはまるかもしれません。
さらに言えば、シルバーはセレンディピティを体験したのです。


二人のアイデアが実を結び、出来上がった「ポストイット」は
3Mの看板商品となりました。





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藤巻隆(ふじまき・たかし)です。

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このブログは、30年近く年間購読している『日経ビジネス』の有訓無訓から印象に残った言葉をご紹介するブログです。

優れた経営者が発する言葉には、実績に裏打ちされた重みがあります。私だけではなく、きっとあなたも刺激を受けることでしょう。

『日経ビジネス』は週刊誌ですので、週に一度は必ずブログを更新します。その他、関連したことなどがあれば、掲載していく予定です。

よろしくお願いします。


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