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課題解決をするのが仕事 水は低きに流れるもの 現場を見て理論で考える 2015.05.25





課題解決をするのが仕事
水は低きに流れるもの
現場を見て理論で考える


本山 和夫(もとやま・かずお)氏
[アサヒ飲料前社長 東京理科大学理事]





今週の言葉


 「本山さんのご専門は何ですか」。

 いろんな仕事をしてきたので、こう聞かれると本当に

 困るのですが、私は自分を「課題解決屋」と思って

 きました。

 あらゆる仕事の本質は課題解決にあります。

 課題解決の視点を持つかどうかで、どんな仕事でも

 がぜんとオモシロさが違ってくるのです。


 「水は低きに流れる」──。

 これは若い頃、上司からよく言われたのですが、

 課題解決の視点からも示唆に富んでいる言葉だと

 思います。

 複雑で入り組んだ現象があったとしても、

 これは人々が、水が低きに流れるように「自然」に

 反応した結果である。

 それが問題だとするならば、それは環境のせいです。

 だから、本来水が流れるべき方向へ向かうように

 障害を取り除き、新しい流れをつくっていく。

 これこそが課題解決の本質だと私は思っています。


 最近では「情報化すれば生産性が上がる、

 コストが削減できる」と誰もが口にするようになって

 きました。

 確かに、これまで数々の管理システムを完成させた

 ことで百億円単位のコスト削減を実現してきたことは

 事実です。

 しかし、今は過度の情報化が現場の力を落としている

 気がしてなりません。

 今こそ「当たり前」と思っていることを見直すことが大事

 です。


 大きなプロジェクトであっても、最初のアプローチは現場の

 小さな改善から始まります。

 こうした小さな改善の積み重ねを、10年も続ければ立派な

 改革になる。 私はそう確信しています。

 




アサヒ飲料前社長 東京理科大学理事 本山 和夫 氏

アサヒ飲料前社長 東京理科大学理事 本山 和夫 氏

「日経ビジネス」 2015.05.25 号 P.001
「日経ビジネスDigital」 2015.05.25 号





キーワード

キーワードは、 課題解決 です。



課題(問題と言い換えてもよいですが)は、
何をおいても現場に行かなければ見つかりません。
いわゆる、三現主義(現場・現物・現実)の実践です。


現場に足を運び、現物を見て、現実を認識する――
そこから問題の本質が透けて見えてきます。


現場に行かず、頭で考えただけでは問題の本質は
発見できません。 頭の善し悪しではないのです。


現場からの報告を読んでも、現象しか分かりません。
「作文」しているかもしれません。
カッコつけて報告書を提出している可能性もあります。


現象は本質的な問題ではありません。
現象を解決したとしても、新たな現象が発生します。
「モグラたたき」や「対症療法」では解決できません。


本質的な問題は1つなのか、それとも複数あるのか。
大概は複数ありますが、1つずつ取り組んでいけば
すべて解決するのか。それとも同時並行に取り組ま
なければ解決できないのか。


正解は前もって用意されてはいません。
試行錯誤の連続かもしれませんね。


賢明な経営者なら、現場からの報告書を読んで、
その内容を真に受けることはないと思いますが、
中には問題の本質に気づかず、「よく出来た報告書だ」
と思い込んでしまう経営者もいます。


深刻度が増してから手を打っても手遅れとなるのは、
そうしたケースです。




ポイント

ポイントは、 当たり前をおろそかにしない です。


本山さんは、

「今こそ『当たり前』と思っていることを見直すことが大事

 です」

と述べています。


当たり前のことを、当たり前のこととして、当たり前にやる
ことが大切です。 それだけでかなりのことができます。
なぜなら、多くの人がしていないからです。


さらに言えば、当たり前のことを、当たり前のこととして、
はるかに抜きん出た方法で行えば、素晴らしい結果を
もたらすことでしょう。


「当たり前」を軽視してはいけません。





今週の言葉(『日経ビジネス』の有訓無訓から)


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藤巻隆(ふじまき・たかし)です。

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このブログは、30年近く年間購読している『日経ビジネス』の有訓無訓から印象に残った言葉をご紹介するブログです。

優れた経営者が発する言葉には、実績に裏打ちされた重みがあります。私だけではなく、きっとあなたも刺激を受けることでしょう。

『日経ビジネス』は週刊誌ですので、週に一度は必ずブログを更新します。その他、関連したことなどがあれば、掲載していく予定です。

よろしくお願いします。


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