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とにかく作り使ってみる 圧倒的に高い目標を立て ホームラン狙える風土作れ 2015.02.09



とにかく作り使ってみる
圧倒的に高い目標を立て
ホームラン狙える風土作れ


高篠 静雄(たかしの・しずお)氏
[ソニー副社長]




 今振り返れば、「ウォークマン」が誕生したのは、

 私たちの職場にふらりと訪れた、(ソニー創業者

 の)井深(大)さんに、その場にあった試作品を

 見せたのがきっかけでした。1979年のことです。

 
 私たちの職場には「遊び部隊」と呼ばれる人たち

 がいました。旋盤や板金などの技術を持ち、

 何でも作ってしまう、3人のおじさん職人です。

 彼らに頼み、私たちはアイデアをすぐに形にして

 いました。

 「モノ作り」で大切なのは、とにかく形にしてみる

 ことです。コンピューターのおかげで試作品を

 作る必要性は減りましたが、質感など触れて

 みなければ伝わらない価値を感じる機会も減って

 しまった。最初から完璧な試作品は必要ありません。


 モノ作りの要諦がもう一つあるとすれば、それは

 圧倒的に高い目標を掲げながらも、現場のモチ

 ベーションを高めて実現に向けて邁進するリーダー

 の存在でしょう。


 要するに、リーダーの強い意志が現場を動かすの

 です。もちろん、現場を暗くする高圧的な態度は

 いけません。失敗してもその責任はすべてトップ

 が取ると示すことで、現場が挑戦できる環境をつくる

 ことが大切です。


 もっとホームランを狙えるような企業風土をつくる

 必要があります。井深さんに見せた最初のウォーク

 マンを手に取ると、改めてその思いは強くなります。

 




ソニー副社長 高篠 静雄 氏

ソニー副社長 高篠 静雄 氏

「日経ビジネス」 2015.02.09 号 P.001




キーワードは、ホームランを狙える企業風土です。


高篠さんの言葉の端々から感じられることは、
現在のソニーに対する「やりきれない気持ち」です。


一体、ソニーはどうしてしまったんだ、という気持ち
(と、私は考えています)です。


トップが最終責任を取る意思表示ができなくなり、
若い社員に挑戦させる機会が少なくなったのかも
しれません。


以前、LINEの元社長、森川亮さんは、
「日経ビジネスの編集長インタビュー」の中で、
次のように語っています。


失敗なくして運は来ない
 「日経ビジネスのインタビュー」 から


 僕は以前、ソニーにいました。ソニー時代で

 最も苦労したのは、どの提案に対しても

 「差別化のポイントは何なんだ」と言われた

 ことです。そして提案の中には、「ソニーの

 持つ技術がこう入っているから他社に勝てる」

 というプレゼンが求められました。


 僕はユーザーが求めるものの中で、「良いもの

 をいち早く出す」というシンプルなことがビジネス

 として非常に意味があると思っています。

 




ソニーは当時から、大企業病にかかっていたの
でしょう。あるいは、ソニーから「若々しさ」が失わ
れてしまったのでしょう。


高篠さんについて調べていましたら、SONYの公式
サイトの中に、ウォークマン開発秘話が掲載されて
いました。


少し長くなりますが、ご覧ください。
ソニーがアップルに負けた理由を見いだせるでしょう。



SONY 企業情報
第6章 理屈をこねる前にやってみよう <ウォークマン>

第1話 理屈をこねる前にやってみよう
第2話 なぜ、録音機能がないの?
第3話 「ちょっと聴いてみてください」
第4話 「ミスター・モリタ、『ウォークマン』が欲しい」



全文は、下記のウェブサイトをご覧ください。
第6章 理屈をこねる前にやってみよう <ウォークマン>


 大曽根の部下の高篠静雄(たかしの しずお)たち

 開発メンバーは、1週間に2~3日の徹夜は当たり前

 という日々を送っていたが、不思議なことに、

 彼らに追い詰められた悲壮感はなく、至る所でジョーク

 が連発され、作業場に笑いが絶えなかった。

 

 (第1話 理屈をこねる前にやってみよう)




 この1号機開発には、技術的な苦労はほとんどなかった。

 既存の技術を組み合わせて、信頼性を最重視してまとめ

 上げることにすべての力が注がれた。

 

 (同上)




 名前を決めようと、知恵を絞ったのは、宣伝部の若手

 スタッフたちである。ああでもない、こうでもない、

 と議論しているうちに出てきたのが「ウォークマン」だ。

 当時スーパーマンが流行っていたのと、基となった機種

 がプレスマンだったことから若いスタッフが思い付いた

 のである。

 

  (第2話 なぜ、録音機能がないの?)



 「こんなのを作ってくれ」とアイデアを出したのは、

 70歳を過ぎた井深で、「これはいけるぞ」と商品化に

 熱中したのは60歳に近い盛田である。

 彼らは、自分の年齢にも、過去の経過や成功にも

 捉われることがなかった。

 絶えず好奇心に満ちあふれ、若者の生活にアンテナを

 張り、新しい商品提案を支持する感性と、何よりも熱意

 を持ち続けていた。

 

  (同上)




 初回生産の3万台は8月いっぱいで売り切れ、

 今度は生産が追いつかなくなってしまい、

 品切れ店続出という状態が6ヵ月間も続いた。

 「こんな録音機能のないものは……」と否定的だったのが

 嘘のように、「早くくれ、早く」とあちらこちらから嵐のような

 注文が来る。

 

  (第3話 「ちょっと聴いてみてください)



 こうなるのを早くから、もしかすると盛田以上に見抜いて

 いたかもしれない人たちがいた。

 それは、デパートの「丸井」の若い購買担当者たちだ。

 彼らは、ウォークマンが、秋葉原辺りの量販店、

 特約店、ひいてはソニーの営業サイドにさえ、

 半ばそっぽを向かれていた頃、「これは絶対に売れるよ」

 と言い切り、1 万台の注文を出していた。

 丸井では若い担当者たちに責任と権限が与えられていた。

 彼らは、若い感性で「絶対いける」と確信を持っていたので

 ある。

 

  (同上)




 アメリカでは「サウンドアバウト」、イギリスでは「ストウアウェイ」

 (密航者という意味)、オーストラリアでは「フリースタイル」。

 その結果、世界には、「ウォークマン」の他に3つの異なった

 名前が誕生した。

 

  (第4話 「ミスター・モリタ、『ウォークマン』が欲しい)




 ところが、盛田がヨーロッパに行くと、仕事などで会う人が

 メモを見せてこう言うのである。

 「ミスター・モリタに会うと言ったら、息子から『ウォークマン

 がどうしても欲しい。何とか手に入れる方法を聞いてくれ』

 と頼まれた。ウォークマンとは何のことかよく分からないん

 だけどね」。

 イギリスでもフランスでも言われた。

 どうやら日本で人気となったウォークマンを、来日した

 外国人やスチュワーデスたちがお土産に買っていくように

 なり、この「ウォークマン」の名前が先に知れ渡っていたのだ。

 

  (同上)




 (盛田)会長直々の通達が世界中を駆け巡った。

 「今後、世界中すべて『ウォークマン』いう名前に統一せよ」

 

  (同上)




 この和製英語「ウォークマン」は、ヘッドホンステレオの総称と

 誤解されるほど定着し、海外の権威ある辞書に載るまでに

 なった。1981年にはフランスの辞書『プチ・ラ・ルース』に、

 1986年にはイギリスの代表的な辞書である

 『オックスフォード・イングリッシュ・ディクショナリー』

 に掲載された。さらに日本でも、『広辞苑』に掲載される

 ようになった。

 盛田は、「ウォークマン」という言葉が英語として認められる

 ほどに商品が世の中に定着したという事実に、この上ない喜び

 を覚えた。



 そして、1995年度には、ついに生産累計1億5000万台に

 達した。

 

  (第4話 「ミスター・モリタ、『ウォークマン』が欲しい)


若かりし頃のスティーブ・ジョブズはソニーに表敬訪問
していました。ソニーを尊敬の眼差しで見ていたのです。


スティーブ・ジョブズが後に iPod を発売したのは、
ウォークマンを見て、ウォークマン以上に受けるモノを
作ろうという意志を持ち続けたからです。


ソニーはアップルに「敵に塩を送る」ことになったと
考えるのは、後解釈でしょうか?






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このブログは、30年近く年間購読している『日経ビジネス』の有訓無訓から印象に残った言葉をご紹介するブログです。

優れた経営者が発する言葉には、実績に裏打ちされた重みがあります。私だけではなく、きっとあなたも刺激を受けることでしょう。

『日経ビジネス』は週刊誌ですので、週に一度は必ずブログを更新します。その他、関連したことなどがあれば、掲載していく予定です。

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